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山形漆掻き日誌 −2 |
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第5回 2005.8.27
今回は十二辺目です。 |
| またある人は、今日キズを入れる所だけ皮を削ります。皮は本 来、木自体を守る為に表面に硬く厚くできているもので、それを必要以上に削ると木が弱る危険性があり、削った所も乾いてきて漆の出に影響を及ぼすと言っていました。 どちらも経験に基づき多くの漆を採取してきた方のお話しでしたので、両方とも正しい作業だと思います。今回の山形では本数が5本で短時間で作業は終るので、キズを入れる所だけ皮をそのつど削るようにしています。 |
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第6回 2005.9.15
今回は十五辺目です。
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初は掻いている5本全てを殺し掻きの予定でしたが、1本は養生掻きにまわす事にしました。 僕も養生掻きは行った事が無いのでどうなるかわかりませんが、「備中漆掻き」と云う本には、「普通は、十七、十八回で辺掻きを止めておく。(中略)若木なら五年、古木なら七年位で又掻ける。十五辺位で止めておけば五年後位にまた掻ける。…」と、書かれています。 しかし辺掻きを二十五回行う人の目安ですから、大体お盆過ぎには掻くのを止めていると思われます。若い木ですから3年から5年後位でまた掻けたらよいと思います。
次回の裏目掻きで詳しくハシゴの使用について触れてみたいと思います。 |
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第7回 2005.10.21 今回は「裏目掻き」です。
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今までの辺掻きでは、左右五箇所を互い違いに配置し、キズを少しずつのばしながら掻いていましたが、正面と背面は必ず間隔を空け樹液の流れを遮断しないようにしてきました。 裏目掻きからはその樹液の流れ部分にもキズをのばし、木に残っている漆を最後まで採取してしまいます。そこまで掻くとその木はもう回復することはありません。 雨の為に掻けなかった日から3日後、天気も良くなり裏目掻きを行ったそうです。今までキズを入れなかった所もハシゴを使用して上まで掻く為、結構漆が採れます。 上まで登ると落ちないように片足を木に掛けて掻くので、お腹や脚がカブレやすいです。裏目漆自体もカブレやすいみたいです。
裏目漆は辺漆に比べ乾きがとても遅く粘りが強い感じです。しかし乾いた後はとても堅くなり、下地に使用すると良いそうです。裏目掻きは葉が落ちきる寸前頃に採取すると沢山採れると掻き子さんが言っていました。 |
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今回はまだ葉も多く紅葉もそれほど進んでいなかったので、末漆に割と近い漆が採れていると思います。 |
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第7回 2005.10.21 今回は止掻きです。
Copyright (c)onishi tomohiro大西 智洋 |