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サブタイトルは「秋の浄法寺」です。

週末に岩手県二戸市浄法寺町に行ってきました。漆掻き作業を写真に撮りながら、改めて勉強してきました。

2本しかない高速バスで1時間程かけて浄法寺町に行っていました。今は新幹線で二戸市まで行き、バスで30分弱で浄法寺に行けるようになりました。
土曜日の13時に浄法寺に着き、掻き子さんの家で今年採取した漆を樽の蓋紙を開けて見せてもらいました。今年の漆は天気も良くなかなかいいと言っていました。


車に乗せてもらい掻き場に連れて行っていただきました。畑の脇に20年以上前に植えられた漆の木が30本程ありました。最近は日が暮れるのも早く、17時には大分暗くなり漆掻きが出来なくなるので、終了する時間を逆算し14時過ぎから掻き場に入り作業を始めました。


漆掻き作業を写真で撮りながら色々話しを聞き、途中おじいちゃんと孫が犬の散歩で通りかかり、世間話をしながらでも作業の手は止まりませんでした。


掻き場がある畑に葡萄も少し植えてあり、「ちょっとついばむか」とおもむろに口に頬張り「目が覚める!」と笑いながら作業再開。確かにすっぱいのなんのって。


 

山で仕事をしている為、何度か熊と会った事があるそうです。草むらでガサガサと音がして、「誰かいるのかなぁ」と思い気にしないで漆掻きをしていたら、しばらくしてその草むらで熊がこちらを見ていたそうです。「おい!」と言ったら目鼻をくすぐったそうにして何処かに行ってしまったそうです。いわく、「熊が出てきても恐くない、この鎌を口に突っ込んで、そして…」


そして予定通り17時に漆掻き作業は終了しました。翌日は6時半に出発、今年初となる霧が立ち込めていました。気温も10度以下と寒い中、車中は暖房でとても暖かく眠気を誘いそうですが、掻き子さんと道中喋りっぱなしでした。途中遅い車を追い越し、「こっちは急いでいるんだ」、「車と飯を食うのは早いんだ」と笑いながら話していました。


40分程で掻き場に到着。辺りはまだ霧があり、日も雲に隠れ薄暗く寒かったです。「こんな日は昼から暑くなる」と掻き子さんに言われましたが、その口からは白い息が広がっていました。


畑の脇に植えられた漆の木は20本弱、20年位の太くて立派な木でした。畑の脇に植えられた漆の木は、畑に与えた肥料が漆の木にも行き成長が早いそうです。しかし太くなった木は皮も厚くて硬くなり、カンナで傷を入れる前の皮剥ぎが大変だそうです。造林だと20年も待たないので、採取を行う際は皮も基本的に薄く、漆掻きも幾分楽なようです。
 

作業をしながら掻き子さんがまた色々な武勇伝を話してくれました。


「飛び立とうとした真鴨を鎌で真っ二つに切った」
「兎とキジを手づかみで捕まえた」
「斜面を登ろうとしているカモシカを見つけ、捕まえようと後ろ脚を掴んだら物凄い力で振りほどかれた。一瞬腕がもげたと思ったよ。お陰でその日は漆掻きが出来なかった」等など…


8時位になると霧も雲も晴れ徐々に暖かくなってきました。午前中にもう一カ所の掻き場に行き20本弱を掻き始め、終わり頃には掻き子さんも額に汗をかき、午前の作業が終わるとシャツを着替えていました。


今回の浄法寺はこれにて終了。お土産に合法になった浄法寺名物「どぶろく」を買い、発酵が進み過ぎる前に飲む日を考えながら帰路につきました。

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