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漆刷毛の種類

 
 日本の漆刷毛の最高峰   泉清吉刷毛  泉清吉半通し
 トップレベルの上塗刷毛   大極上     大極上本通し  大極上半通し
 ハイレベルの上塗刷毛   特選      特選本通し  特選半通し   特選1/3通し
 スタンダードな漆刷毛   赤毛      赤毛本通し  赤毛半通し
 特殊用途の漆刷毛   *  胴摺刷毛   刷毛目    泡消し   立交
 あたらしい形の漆刷毛   ヒロシゲ  「極上くん」 「上塗りくん」  「中塗くん」
 ベーシックな漆刷毛   小次郎・無印  「中塗小次郎」   無印半通し チョイ塗りくん
 
※ 他の漆刷毛に「特選」のネ−ミングを付けたものがありますが広重の特選とは別物ですのでご注意ください。
※ 他の刷毛に「赤毛」の印をつけたものがありますが、広重の伝統的な赤毛とは意味が違いますのでご注意ください。
※ 他の刷毛に「大極上上塗り」の印がついたものがありますが、広重の大極上とは意味の定義が全く違いますのでご注意ください。

 

泉清吉 刷毛 大極上本通し 大極上半通し 大極上1/3通し 特選本通し
特選半通し 特選1/3通し 赤毛半通し 赤毛1/3通し 刷毛目
乾漆刷毛 胴摺固め 胴摺軟らかめ 記念刷毛 溜刷毛

Q&A

立交刷毛 「中塗くん」 「上塗りくん」
■刷毛の毛厚 標準寸法について  

2005年 「刷毛王」 発表     2006年「中塗小次郎」 発表

 

泉清吉 刷毛

泉清吉刷毛.jpg (7248 バイト)

作り方、作る道具、作る材料も「伝統を維持して」の初代 泉清吉 流。江戸の昔と同じ時間、手間をかけて作っています。仕上もたた単に平らに削るのではなく、微妙なカーブをもった日本古来からの伝統的な形である「胴張り」にしています。

一枚の刷毛といえども、心魂を傾け、持てる全技術を駆使して作り上げる漆刷毛の最高峰です。最後は、この刷毛にたどり着くのです。日本人毛髪を使用していることが、中国産毛髪使用の広重印と大きく違うところです。密度が、含みが、持ち味が違います。

2004年6月30日、材料である良質の長い日本人髪毛使用のかもじがなくなりましたので、とうとう、本通しは300年の製作の歴史の幕を閉じました。半通しだけの製作となりました。


■全長7寸 ■日本人毛髪の中から選びに選び抜いた、上塗り用良質赤毛使用

■板材も100年経った貴重な良質木曽檜から選び抜いたものを使用。目の美しさが際だちます。
■切出しした毛先は泉清吉独特の砲弾型仕上です。
■仕上は伝統の美しい胴張り形にしてあります。 ■化粧箱入りで布で包んであります。 
■半通しだけの製作となりました。
 

 

大極上本通し

 

1975年オイルショックの頃、日本で初めて中国産毛髪を漆刷毛に用いた広重刷毛。大きく漆刷毛の歴史が変わりました。このことがなかったら日本の漆刷毛は続いていなかった、と断言できます。試行錯誤の結果、立派に漆工芸のお役にたっております。

その中国産毛髪の中から上塗り用に選んだ赤毛。しかもその中からさらに、目の細かい櫛で選び抜いた純良赤毛を使用しています。ここまで選ぶと、最初の原毛から20%程度しか取れません。価格の高い1尺以上の長い毛髪を使用し、そこから良いところを7寸に切っています。ですから、抜け毛はあり得なく、半分に切っても逆から使用しても大丈夫です。

一見普通のことのようですが、このことも漆刷毛の歴史の中では大改革でした。今までは、本通しといっても最後の1−2寸のところでは毛が抜けることは当然のことだったのです。本当の本通しは、板刷毛 いたばけ として割り増し価格になっていました。それを広重が普通の本通しとして実現。ていねいな毛固めで最高の毛の密度を出しています。


全長6寸 

■板材も貴重な良質100年木曽檜使用
■切出した毛先は泉清吉独特の腰の強い砲弾型仕上です。
■化粧箱入り ■在庫してあります。

 

大極上半通し

 

半通しといえども、短い毛髪をつかうのではなく、本通しの長いものを半分にきって贅沢に使用していますので抜け毛はありません。この半通し刷毛も、広重印登場の以前以後では大きく変わったのです。

まず、広重以前の泉清吉刷毛では、半通しといつても本通しのように後ろまで毛が入っていました。但し真ん中でいったん毛を継いである為に抜け毛になり、少し切り出すと今度は約半分の毛厚になってまた使える、という今から考えると不思議なものでした。もう実物もなくなり、お分かりになる方も少なくなりました。これは使用する かもじ に理由がありました。

使い手の本流が本通しだったため、他の漆刷毛師でも半通しはそれほど作っていることはありませんで、一部入門用に使われていました。ここで、広重がそれまで 継ぎ刷毛 と言われて割増特注だった半通し刷毛を普通の半通しとして作り始めました。

8分以上の刷毛に、半分以降は継板が入っているのが特徴です。最初は軽すぎるなどと敬遠もされましたが、現在ではこれが本流となり、軽い、柄を継がずに最後まで使える、購入の時の価格の負担が少ないと喜ばれており、うれしい限りです。


長6寸 入っている毛の長さ3寸

■江戸時代に植林されて100年経っている木曽檜を使用。美しく丈夫です。
■化粧箱入り ■在庫してあります。
■切出しした毛先は泉清吉独特の腰の強い砲弾型仕上です。


特選本通し

 

現在は受注後製作になっています。腰が強くて漆の含みが良い、しかも塗りムラがない等の上塗刷毛の条件を満たしながらも、お求めやすい価格で全国で一番使われているのが特選刷毛です。

その本通し版。8−9寸の十分な長さの毛髪を6寸に切って使かっています。ですから抜け毛はなく、大極

板材は1977年に日本で初めて広重が使用した外材のスプルースを使用しています。このスプルースはアラスカ檜の名で住宅の柱などたくさん使われています。檜に比べて少し固めの板材ですが目も細かく、刷毛板として十分な性質を持っています。

作り手としては、固いためカンナの切れが長持ちせずに頻繁に研ぎをしなければならないのが玉にキズ、といったところでしょうか。

中国産毛髪使用 ■全長6寸 ■板材スプルース ■化粧箱入 

■切出しした毛先は泉清吉独特の腰の強い砲弾型仕上です。 ■受注後の製作となっています。
 

特選半通し

 

現在の日本の漆刷毛のベストセラー。価格と品質のバランスが良く、一番のおすすめの漆刷毛です。

全国の塗師、学校などで実績抜群、まず選んで間違いない漆刷毛です。品質は特選本通しと同じですがこちらは在庫品です。軽くて使いよい、柄を継がずに最後まで使えるのも人気の秘密。

1寸以上の刷毛に継板が入っているしっかりした構造です。


■中国産毛髪使用 ■板材スプルース使用 ■化粧箱入り ■在庫してあります。

■全長6寸 入っている毛の長さ3寸 ■仕上は真っ平らに削ったj真平ら仕上です。

 

特選1/3通し

 

大極上1/3通しと同じ理由で受注後制作している刷毛です。実績十分の特選刷毛が非常にお求め安くなっております。

初めてお持ちになる上塗り刷毛に最適。ここ数年は半通しに迫る人気になつています。


■中国産毛髪使用 ■板材スプルース使用 ■全長6寸 入っている毛の長さ2寸

台紙付きポリ袋入り   ■在庫してあります。

赤毛半通し

 

広重の刷毛で、全国で一番多く使われている漆刷毛です。1975年に制作を始めお求め安い価格、使いやすい、ほぐしやすい毛固めで瞬く間に日本中で使われるようになりました。

使い方も、漆芸の下地、下塗り、中塗り、カシュー上塗り、学校の入門用、などでまさに万能に使われるようになっています。作り手としてとても有り難く思います。

普段使いの刷毛ではありますが、決して手を抜かずに制作しています。たとえば、特選刷毛と同じく8−9寸の毛髪を使い、それを切って使用しているため抜け毛はありません。

現在はないものと思いますが以前には、短い毛で作る半通しが存在し途中から抜けやすくなる半通しも他では作られておりました。

この赤毛刷毛の本通し版は1988年に、やはり半通しが本流となった為その役目を終えて制作を中止いたしました


■中国産毛髪  ■板材はスプルース使用 ■ポリ袋入り ■切出しした毛先は三角仕上です。

■全長6寸 入っている毛の長さ3寸 ■在庫しております

赤毛1/3通し

 

初めて漆塗りをする方の為の入門用に位置づけた漆刷毛です。赤毛半通しが登場したときのように、基本を押さえた作りながらもお求め安い価格にしました。長さは5寸。

そして特徴的なのは、手鉋仕上ではなく、漆刷毛初のプレーナー仕上ということでしょうか。実用的な漆塗りの道具である事を第1として追求した結果です。 最初に持お持ちになる漆刷毛として最適。


■全長5寸 入っている毛の長さ1寸5分 ■中国産毛髪  ■スプルース

■ポリ袋入り ■在庫しています ■毛先は三角仕上

 

刷毛目

 

絞漆を用いた刷毛目塗りに必要な刷毛です。馬毛のなかでも固い、尾の毛、本毛 ほんけ を使用しています。

八世 泉 清吉までは牛毛の尾毛を使用していました。牛毛をご存知の方は、味があって良かったねと言われます。しかし、クセが強く、洗って刷毛目に使えるまで1年も寝かせて置かねばならず、広重では断念いたしました。

固くて、太い尾毛を固める為に、どうしても糊漆を多く使用します。そのため、お使いになる前の十分なゴミだしをお願いします。1/3通しです。


中国産馬尾毛使用  ■スプルース ■全長6寸 入っている毛の長さ2寸

■毛先は三角仕上   ■ポリ袋入り ■1寸以上は継板が入っているしっかりとした構造
※少量在庫の為、在庫切れのときは1−2カ月かかる場合がございます

 

乾漆刷毛

 

1977年にできた漆刷毛としては新しい刷毛ですが、乾漆の人気と共に現在ではとても人気のある漆刷毛となっています。

従来は、改刷毛 あらためばけ というやや厚口の、いわば下・中塗り刷毛で乾漆をされていたわけですが、どうしても減りが大きいことから改良して軟らかめの馬毛を使った乾漆刷毛ができました。

その、ちょうど具合の良い馬毛がポイントです。現在は茶色の馬のタテガミですが2000年からは黒の馬毛タテガミを使用して、さらに使いよくなります。 1/3通しが標準です。


■スプルース ■中国産馬毛使用 ■全長6寸 入っている毛の長さ 2寸。

■5分から1寸2分までを在庫しています。その他は受注後制作で1−2カ月かかります。

 

胴摺 A  硬め 馬毛

 

木地に漆を擦り込む、厚さが2分5厘から3分もある分厚い、馬尾毛使用の刷毛です。

これも八世 泉 清吉までは牛毛を使用していましたが、刷毛目と同じ理由で広重では馬尾毛を使用しています。その中からクセのない、まっすぐな馬毛を選んで使いやすく作っています。

作り手にとっては、固くて櫛通りの悪い馬毛を毛固めするのは非常に大変な作業で、相当な体力を使います。馬毛を固めるには糊漆を多く使いますので、最初のゴミ出しを十分にお願いいたします。


■スプルース使用 ■中国産馬尾毛使用 ■全長6寸 入っている毛の長さ3寸

■ポリ袋入り ■少量在庫の為、在庫切れのときは1−2カ月かかる場合がございます。
※毛厚は1寸まで2分5厘、以上は3分を目安としていますが、馬毛の性質上人毛のように正確に厚さを  仕上げられません。その点ご了承ください。
 

 

胴摺 B 軟らかめ 馬毛

 

八世 泉 清吉までは胴摺刷毛は牛毛でした。そして広重になって馬尾毛使用に。さらに1980年、今までの漆刷毛の歴史になかった胴摺刷毛が誕生しました。

それが、以前に胴摺Bタイプと言っていた、軟かめタイプの刷毛です。各種の馬毛を試しに試し、たどり着いて作った軟かめの胴摺刷毛が現在では、7:3で多く使われるようになりました。

毛が細いので細かく、軽く摺れてしかも疲れず、使いよい刷毛です。


スプルース使用 ■中国産馬毛使用 ■全長6寸 入っている毛の長さ 3寸

■ポリ袋入り ■少量在庫の為、在庫切れのときは1−2カ月かかる場合がございます。
※毛厚は1寸まで2分5厘、以上は3分を目安としていますが、馬毛の性質上人毛のように正確に厚さ 仕上げられません。その点ご了承ください

 

記念刷毛

 

使い手の方のご自分の髪毛、奥様、お子さまの髪毛、お手持ちのかもじ、で記念の漆刷毛ができます。一番のおすすめ漆刷毛です。

責任をもつてわたくしが、世界でただ一つの漆刷毛に仕立てます。1980年以来、毎月のように承っています。やはり、ご家族の髪毛でできた漆刷毛で塗る感じは、なんとも言えぬ最高の気持ちで感動さえも覚えるほどだそうです。

また、自然と大切に扱うこととなり、それがまたさらに良いとのことです。もちろん、本当の記念として保存する方もたくさんおいでです。お送りいただければ、拝見してから詳しい資料と共にご返事申し上げます。

普通は1寸2分までの刷毛ができます。

 

Q&A

◆大極上と特選は、どう違いますか。

 

同じ中国産毛髪の上塗り用毛髪でも、悪毛の取り除き方が違うのです。目の細かな櫛で毛を選別する大極上は曲がったり折れたりしている悪毛がほとんど取り除かれますので、塗り味が違ってきます。また、毛固めの密度が大極上の方が高く、同じ毛厚でしたら、大極上が腰は強くなります。使い手としてどこまで品質を求めるかによってご判断してください。

◆特選と赤毛はどう違いますか。

 

同じ中国産毛髪でも、上塗り用と中塗り用の毛では全然違います。毛はどなたでも触ってみれば、腰のあるもの、ないものはすぐに区別できます。固い髪、軟らかい髪、どなたでも日常でご経験している通りです。腰のあるものが上塗りになり、ないものが中・下塗りの赤毛刷毛にまわります。