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第1回 田中勝重工房

2001年4月27日

田中勝重工房  目白漆芸文化財研究所 金沢卯辰山工芸工房   輪島漆芸研修所  小林宮子漆芸教室 小西美術工藝社

赤木明登工房     新木場       広島市立大学    小信工房     東北芸術工科大学    東北芸術工科大学−2


2001年4月27日、東京・大井町の田中勝重さんの工房をお訪ねしました。田中勝重さんとは、1992年岐阜高山での漆セミナーでご一緒したことからはじまったおつきあいです。

大井町は結構時間がかかりました。1時間30分ぐらいでしょうか。行ってみてびっくり。昔の大井町とは全く違っていました。駅ビル、丸井、きれいな駅前。埼玉でいえば大宮ですね。(笑)私の知っている大井町は、潮の香りと国道1号線でしょうか。(すごい昔の話)

駅前で電話すると、自転車に乗って迎えにきてくれました。有難うございました。商店街の中を行きました。ここは、私の中の、昔のなつかしい大井町そのものでした。5−6分で工房到着です。


わたしと同じ1950年生まれ、ずっと東京・大井町育ちであり、気さくになんでも話してもらえます。個展やら、芸大の轆轤祭りでお会いしています。漆の共通の知り合いもいるので、いろいろと楽しくやつています。ほとんど1軒の家全部を使った工房です。

お弟子さんもいて、新しいお弟子さんが入ると、わたしの工房にいらして刷毛を買っていつてくれたりします。(笑)

田中勝重さん 左 私 泉 右

 

田中工房−2.jpg (221434 バイト)

田中工房−3.jpg (23156 バイト) 田中さんは漆の他に、絵も描いてます。趣味ではなくプロであります。また、美術の先生でもあります。すばらしい絵もたくさん見せていただきました。パソコンで作ったという絵の描き方の指導書はスゴイものでした。本にしても売れそう。実費で頒布してくれるとのことで、絵も好きな私は早速申し込み。

さらにパソコンもやり、ホームページを準備中。「勝重 カツジュウ ランド」はその絵もたくさんはいっていて、今から完成、公開が楽しみです。パソコンはVAIOのデスクトップでした。CATVの繋ぎっぱなしです。

今日はお弟子さんの田村さんも待っていてくれました。有難うございました

 右 田村明子さん


田中工房−漆刷毛.jpg (28685 バイト) 使用中の漆刷毛です。泉刷毛もありました。

生地のまま、和紙の紙着せ、下地からの塗り、いろいろと刷毛に加工してありました。刷毛の柄は、持った感覚として長い方が良いかな、と思うとのこと。

切出は、砥石ではなくて、カンナ、塗師刀でやるそうです。


研ぎの時に使う轆轤です。いろいろな道具がたくさんありました。ウーン、塗師も大変な設備投資が必要なんだな、と感心。廊下にも、木地がたくさんおいてありました。材料もたくさんいるんですねぇ。

漆もたくさんドンブリに作ってありました。使っている内に良い漆になるとのこと。ゴミがでたりするときは、刷毛だけでなく漆にも大いに原因ありですかね。

3時間もおじゃまをして、そのうえ帰りには商店街の中の、田中さん行きつけのおいしい定食屋さんでごちそうになってしまいました。(笑)有難うございました。まだまだ、居たかったのですが、今回はここで失礼いたしました。

 


 

田中勝重さんの刷毛の使い方を教えてもらいました。    2001.5.16

塗りを、自分の気にいったようにするには、色々な条件が必要だと思います。漆刷毛に関してのみ、取り上げれば、私の場合は、5分から8分ぐらいの刷毛を良く使いますから、折々に買いだめしておきます。

柄の部分は、最近は、木地のまま油を摺りこんだり和紙着せしています。堅地にして塗りこむと切り出す時に刃が滑り易いからです。

切り出しには、塗師刀、かんなの刃、彫刻刀などを使い、場合によって、最後に中砥も使います。下塗り、中塗りなどで、使ってみて、調子がでてきたものを、上塗り用とします。切り出してから、急に上塗りに使うと、毛の間に入っているほこりや、粒子が塗面に残ります。

透、黒、朱用と大きく、3種にわけておくと、便利です。良い刷毛であっても、切り出し方や使い方で、調子がでない場合がありますから、いつも、たくさんの刷毛を用意しておきます。

調子のでない刷毛は下地用、摺り漆用として使い、毛がすり減った時、又、切り出し直して、中塗りから使ってみます。良い刷毛を、1ツだけ大切に使うより、たくさん用意しておいて、使いわける方が、効率が良いと思います。 

   田中勝重さんからいただきました。5.16

 

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