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埼玉県立博物館での実演 

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2004年10月31日に、第59回国民体育大会関連事業のひとつとして、漆刷毛の実演とお話をさせていただきました。私もよく博物館の前をクルマで通りますが、なかなか趣のある 良い美術館ですよ。

さて、前日から雨が降り続き、当日の明け方にはかなりの強い雨音で目が覚めてしまうほどて゜した。

これでは来てくれる方もすくないだろうと心配していましたが、だんだんと曇がとれ、開演の頃にはあがっていました。

午前10時頃に博物館に入り、会場で実演の荷物をほどきながら設営をしました。

写真にあるように、畳2畳を用意していただき、削り台、巻込台、見本の刷毛などを並べました。 立派な会場でした。

ここ数年は年と共に目が悪くなってきたので、多少照明が暗い感じでしたが、なんとかいけそうです。

 

準備は40分ほどで終わり、昼まで博物館を見学しました。

歴史の勉強にはぴったりの資料がたくさんあり、思わず見入ってしまいました。

埼玉には、たくさんの貝塚があり、また行田市には古墳もあるんですよ。

80人あつまるのだろうか、と思っていましたが埼玉大学の学生さんが多数こられたので、一杯になりホッとしました。

そして、なにより、驚き、うれしかったのはこのサイトをご覧になってきてくれた方々です。有難うございました。

 

 

 

司会の埼玉民俗文化センターの二階堂さんが工程ごとにうまく、キッチリと説明をしてくださり、私はただ進めていくだけなので多少楽ではありました。

ただ、来られている方が、いつものように全部が漆関係の方々ではなく、子供さん、漆は初めての方、漆芸科ではない学生さん、 が主体でしたので、何に焦点を絞ってお話していいか分からず、思わず「今日は調子がでませんね〜」とつぶやいてしまいした。

その後、なんとか調子も出て、いつものように進めて行けました。

 

 

   
髪毛の毛揃え作業で、まず皆さん驚かれます。

そして、膝の上でクサビを叩く巻込作業は、わたくしの膝の半月板が割れているため、迫力ある幅広の2寸などができずに、1寸のものをおこないました。

板作りは一般の方にも好評で、熱心にご覧いただきました。

帰りにカンナの削り華をください、と言われてしまいうれしくなりました。最近は大工さんの鉋削りも見られなくなりました。

そして、最後の毛先の切出しと砲弾型に尖らせる毛摘み作業。

終わってたくさんご質問をいただいて、にぎやかでした。

   

一年に何枚できますか、というご質問がありました。

何枚かというのは、難しいご質問ですね。

最初の0からの工程ですと1年後に100枚できるかどうか。下ごしらえができている状態からで、しかも小刷毛だけなら1000枚いくでしょう。

しかし、小刷毛だけ製作するわけにもいきませんし。

まあ1カ月に30〜50枚として年間500枚でしょうか。

もっと詳しくお話をしたかったのですが、漆を使っておられない一般の方が多数でしたので、あまり専門的になってもいけません。

うまく皆様方に、漆芸や漆刷毛のことをお伝えできたでしょうか。